負けないグループディスカッションのコツを人事視点でアドバイス
私はインターンシップや本選考を合わせて20回以上のグループディスカッション(GD)をしてきましたが、一回もGDで落とされたことはありません。
ちなみに受けた業界は、金融業界(銀行、証券、保険)、インフラ業界、広告業界、鉄道業界、不動産業界、メーカー(自動車や食品、飲料)、コンサル業界、外資系企業に至るまで様々です。
一度GDの基礎をおさえればそのスキルはどの業界の選考でも通用すると言っていいでしょう。
今日はそんなGDのコツを自分なりに解説していきたいと思います。
①そもそもグループディスカッションでは何を見ているの?
グループディスカッションでは、
(1)論理力 (2)発信力 (3)傾聴力 (4)具体と抽象 (5)ボディランゲージ
この5つを見ていると考えてください。
この5つを意識してGDに参加するだけで選考の突破率はグングン上がっていきます。
順を追って説明していきます。
(1)論理力
これは比較的わかりやすいと思います。
出されたお題に対して論理的に考え、また論理的に説明する力が求められています。
論理的に考える力を養うためにはこのシリーズがおススメです。
論理的に考えることやディスカッションをうまくこなすことができるようになります。
また、もう少し難しい問題になってくると、こちらの本がおススメです。
日本に電柱はいくつある?のような、答えがわからない問題を推定する問題に使える本ですね。
自分も就活を始めた当初に使っていましたが、東大生が書いているだけあって非常にわかりやすく書かれいますよ。
(2)発信力
論理的に考えたことを、うまく説明できなければ意味がありません。
私はこの本で効果的に伝える方法や上手なプレゼンの方法を学んでいました。
当たり前ですが、社員の方に聞こえるように大きな声で発言しなければいけませんよ!
(3)傾聴力
傾聴力とは、人の話に耳を傾ける姿勢です。
GDで特に意識してほしいのは、うなずきを大きめにするということです。
なぜなら、自分が話しているときのことをイメージしてみてください。
周りは知らない学生だらけです。
そんな状況の中で、どこを見て話せばいいかわからなくなってしまいますよね。
そんな時に助けになるのが他人のうなずきです。
困っているときにうなずきをされると、自然とその人ばかりを見て話すようになっていることに気が付くと思います。
そうなると、話している人は常に自分を見て話してくれるので、気づけばグループの中心人物となれるというわけです。
ぜひ、騙されたと思ってうなずきを大きくして見てください。
しかし、うなずきに意識を集中するあまりに話を聞き洩らしてしまっては本末転倒です。
あとで、「〇〇さんが言ったように~」とさらっと引用できるようにするのが、もう一つの傾聴力のアピール方法と言えるでしょう。
(4)具体と抽象
GDでは、具体と抽象を自由に行き来できるようにしましょう。
例えば、「理想のリーダー像は?」という議論があったとしましょう。
他の人が「私の理想のリーダー像はビジョンが明確でかつ人間味がある人(抽象的)です。」
と言ったときに、
「それってONE PIECEのルフィ(具体的)みたいな感じかな?」とすぐに返せるようにしましょう。
逆もしかりで、
「私はONE PIECEのルフィ(具体的)が理想のリーダーだと思う」と他の人が言ったときには、
「それってルフィのビジョンが明確なところ(抽象的)が魅力的なのかな?それとも仲間を大切にするところ(抽象的)?」
というように聞き返せるようにしましょう。
特に何回かの面接を経たあとのGDですと、論理力や発信力は他のメンバーも優れていることが多いので、この具体と抽象を自由に行き来する能力が大きな決め手となったりします。
(5)ボディランゲージ
最後はボディランゲージです。
緊張してわけのわからない動作をしたり、キョロキョロしたりしてしまわないようにしましょう。
②効果的な練習方法
GDはとにかく対策本を読んで練習することが何より大切です!
最近ではどんな会社にもGDは出されているので、しっかり対策して悔いの残らない就活にしましょう!